地番と住所（住居表示）の違いは何ですか？

はい、一般的に郵便物を受け取る場合には、「住所」が必要です。
同じく不動産の所在を知りた場合には「地番」より探します。

そしてこれらが、同じ場所を示す場合でも、住所と地番は同じ示し方とは
限りません。違う場合が多いです。
住居表示が実施されているところでは、地番は、日常使っている住所（住居表示番号）
とは違っている場合が多いのです。

一般の住宅地図では、主に「住所」（住居表示番号）で場所を検索します。
が、不動産の所在の場合には「地番」で探します。（ブルーマップでは地番が記載され
ています。）

・地番とは、明治時代に地租改正の折に、公図が作成されました。その時に
　公図上の土地を特定するために、1筆ごとの土地に順番に1、2、・・・と
　付けた番号です。
　その後、大きな面積の筆などが、筆分けされ、1番1から1番99などと細かく
　地番ができ、あるいは、筆が合筆などで、地番がなくなったりし、地番が
　飛ぶようになりました。その結果、土地の地番は土地の位置取りのように
　順番通りに並んでなく、バラバラに存在しています。
　なので、地番を使用して住所を表示していては、家を探すことは非常に
　困難です。

・住居表示とは、上記の地番の問題を解決するため導入されました。
　住居表示とは、市街地において、住所をわかりやすくするための制度です。
　従来の「字（あざ）」や地番をまったく無視して、現実の街区およぼ建物の
　並びに従い、あらたにわかりやすく番号を付け直し、この番号（住居表示）
　をもって、住所を表します。

＊住居表示を実施するためには、その地域が、整然とした道路により、街区が
　区切られて市街地の形態をとっている必要があります。なので、街区形成
　がなされていない地域では、実施されません。
　この場合は、おもに、郵便物の送付き先等は、地番の住所が利用されています。