サブリース契約とかそれに付随した賃料減額とは何ですか？

はい、まず
「サブリース契約」とは、
デイベロッパー（建設会社）などが建物全部を一括で借り上げて
、オーナーに対して一定期間の賃料を保証しながら、個々の借主に
転貸して利益をあげる仕組みの契約です。

長い期間の中で、経済的な要因や需要と供給の中で、転貸賃料が下がり、
一括借り上げ賃料より低り賃料しか得られなくなり、逆ザヤが生じる
事態が見られます。特にバブル時代に建設し、その後のバブル崩壊の
中で、この逆ザヤを解消するために借り上げ賃料の減額を求める訴訟が
多く見られるようになりました。

一般の建物賃貸契約では、借地借家法の適用により賃料の減額ができる
のは当然なのですが、サブリース契約は、一括して借り上げて賃料を
保証することを約束した契約なので、一般の賃貸借と同じように、借り
上げ賃料をさげられるかどうかが問題となります。

それに対して、最高裁の判決では、サブリース契約でも、通常の建物
賃貸借契約と変わりなく、賃料を減額できるという判断が下されました。
（ただし、賃料減額を認める条件は一般の賃貸借契約よりも厳しくな
　っています。）

＊尚、現在では、定期借家契約で、賃料減額請求を排除する特約を
　結ぶとができ、これらの問題が生じないようにすることができる
　ようになっています。