減価償却とは何ですか?
はい、
減価償却とは、建物、車、パソコンなどの取得金額を、その使用可能期間(耐用年数)
の各年度ごとに、一定の方法により費用として配分する会計上の手続きです。
ここでは、建物ですが、減価償却の方法には、定率法と定額法の2通りがあります。
・定率法‐取得価格から前年までの償却額を累計を差し引いて額(未償却残高)に対して、
一定の額を乗じた額を償却します。
実際の償却額を毎年、変わりますが、未償却残高が大きければ償却額も多く
なります。
建物の場合、建築当初は償却額が多く、年数の経過とともに減少していきます。
・定額法‐文字通り、毎年一定の額を償却する方法です。
*建物の減価償却は、原則として、躯体と設備に分けて行います。
躯体…建物の主要構造部である、基礎、柱、梁、壁、柱など
設備…各種の設備のことで、電気、給排水、空調、エレベーターなど
平成10年度の税制改正で、建物躯体部分の償却方法は定額法に一本化され、耐用年数が、
改正前より、1割から2割程度短縮されました。
設備部分については、定額法、定率法のどちらも採用が可能です。
この改正は、平成10年4月1日以降に新たに取得する建物(中古も含む)に適用されます。
従来から所有している建物については、従来通り定率法を選択できます。