競売不動産の評価は通常の評価とどう違いますか?
はい、競売不動産の特徴は、注意すべき点などを考慮しても
買受け人にとっては、リスクもある場合も多いです。
ただ、価格的には「安く」取得できる点にあります。
例えば、土地・建物を同じ人が所有する、法定地上権が成立する戸建住宅の土地
場合を見てみましょう。
まず、通常の評価です。
土地は地上に同じ所有者の建物がある土地として(建付け地)として評価します。
その価格に建物そのものの価格を合算して、一体として戸建価格の価格
を算出します。
通常評価による土地価格が2,000万円で
建物価格が1,000万円とします。
次に競売評価です。
土地は法定地上権の負担を受けるために、通常の評価の価格から法定地上権
の価格を引いたものになります。
法定地上権を建付地価格の50%だと仮定した場合に、通常の評価による場合
と競売評価による場合の土地の価格は次のようになります。
・通常の場合
土地の価格 ・・・・2,000万円
・競売の場合
(建付地価格) (法定地上権)
土地の価格 ・・・・ 2,000万円 - 1,000万円 = 1,000万円
*通常、法定地上権の価格は建物で評価された価格にプラスされます。
が、建物の評価自体が現況・状況などから、かなり減額評価されたものになります。