保証金とは何ですか?
はい、一般的の住居系の建物を借りる場合にはあまり、聞かない単語ですが、
ビルや店舗などの賃貸借に「保証金」の授受などの多く行われています。
「保証金」の内容的には、法的にはっきりとしている「敷金」などとは
違い、保証金の性格は多様です。「保証金」は法的には、「金銭消費貸借契約」
の性格が強いものです。
*保証金という名目ながら、実際には権利金の場合もあり、また敷金と同様の
債務不履行の担保とする場合もあるようなので、契約では保証金に関する
条項をよく確認して実質的な法的性格を理解することが大切になります。
保証金の授受の慣行は、戦後のビルの建設資金を補う目的で考え出された
資金集めのようなもので、いわば「建設協力金」の名前で多く用いられて
いました。通常の「敷金」は賃料の数か月分が慣行なので、別の名目で、
多額の一時金を授受するために「保証金」が考え出されたようです。
一般的には、「保証金」は、一定期間据え置いて後、分割して返還されます。
返還されずに残っている額を、未償還額といいます。据置期間中は無利息で
すが、返還開始後は年に1%程度の利息を付けるのが通常です。
また、賃貸期間の途中で解約する場合に、ペナルティとして保証金の一部を
没収するという取決めもみられます。