法改正後での「競売」に関する点は何ですか？

はい、平成15年の法改正です。
　　ご存じの方も多いでしょうが、一応まとめますと、

・民法の改正
　
　抵当権消滅請求制度
　滌除に代わり、新たに抵当権消滅請求制度が新設されました。

　短期賃貸借制度の廃止　
　制度の悪用が問題視されいた短期賃貸借制度が廃止されました。

　一括競売の拡張
　地上建物が同一所有者でなくても、一括競売ができるようになりました。
　＊ただし、建物所有者の敷地利用権が抵当権者に対抗できる場合を除く


・民事執行法の改正
　
　競売書類の閲覧
　3点セット‐物件明細書、現況調査報告書、評価書がインターネットで閲覧可能

　競売不動産の内覧制度の新設
　競売不動産の内部を見ることができる制度が新設されました。

　担保不動産収益執行制度の新設
　抵当権者が担保権の実行策として、担保に取った不動産の賃料収入から債権回収
　をするめたの制度ができました。
　＊管理人を選任して担保不動産の賃貸管理をさせ、賃料収入および換価代金から
　　管理報酬および必要諸経費を差し引いた残りが配当されます。
　＊この制度は、通常の競売と並行できます。