個別評価主義とは?超過売却の禁止とは?何ですか。
はい、競売の目的は、債権者(お金を貸している人)の債権回収のために
所有者の意思に反して売却することです。
所有者が受ける不都合を最小限に抑えることが要請され、必要額だ
けを売ればよいという考え方があります。
上記の考え方を前提に
・「個別評価主義」とは、競売では、たとえ対象の不動団が土地・建物
が一体となっていても別々に売却することを前提に
土地・建物をそれぞれ評価します。
この考え方で評価することを個別評価主義といいます。
*冒頭のように競売にかけられる方の所有者の不都合を最小限に抑えて、必要額
を満たすだけのものを売ればよいという考え方に基づきます。
・「超過売却の禁止」とは、
例えば、必要額が1,000万円として、そのために建物だけを売却すれば、
それ以上に土地まで売らなくても、必要額が足りてしまう場合、土地を
売却する必要はありません。
このように、必要な額を超えてまで物件を売ってはならないことを、
「超過売却の禁止」といいます。
*これは、あくまでも、売る不動産の金額では、個数に関してです。
1,000万円の必要額に対して、1,500万円の建物を売ることは許されますが
建物だけで必要額が足りるのに土地まで売ることは許されないという
考え方です。