土地についてチェックすべき点はありますか？

はい、まず、土地を購入する時点で確認が必須なことが大きく３つあります。

　　　・土地そのものの物的な条件
　　　・土地に該当する法令上の制限および行政的な条件
　　　・土地に属する地域的な条件

　　　この３つです。

　　　これらをもう少し、細かくみていきます。

　　〇市街化区域、市街化調整区域および用途地域　

　　・その土地に目的の用途の建物が建築可能か？


　　〇建ぺい率、容積率

　　・自分の希望する大きさ（規模）の建物がたてられるのか？


　　〇各種の法令上の制限

　　・どのような法令上の制限が課せられるのか？希望する利用方法ができるのか？


　　〇道路の状況

　　・接面している道路は、市道か公のものか？
　　・建築可能となる道路の条件を満たしているか？
　　・幅員（道路の広さ）は十分にあるのか？
　　　（容積率の制限や緩和に影響します。）　


　　〇道路との接面関係

　　・土地の一部が道路となっていないか？
　　・道路に接面している長さは希望する利用方法に十分か？
　　　（敷地に2ｍ以上接していないと建築は不可です。）
　　・道路との高低差により、車の出入りなどに不便はないか？
　　・道路の接面する方位は？　（雪の多い地域の場合、雪解けの状況は？）


　　〇土地の形状

　　・敷地の間口、奥行、形状は、希望する利用方法に適しているか？


　　〇境界　

　　・敷地の境界は明確なのか？（隣地ともめていないか？）
　　・隣地と互いに越境していないか、また越境されていないか？　


　　〇擁壁　
　　
　　・擁壁がある場合に、補修や改修の必要があるか？
　　　確認申請を出した場合にやり直さずに、パスできるか？
　　　多額の費用がかからないか？

　　〇地勢、地盤　
　
　　・水はけは良いか？
　　・切土なのか？盛土なのか？
　　（地盤が軟弱な場合には、建物基礎に費用がかかってしまいます。）　


　　〇偽悪施設等　

　　・周辺に悪臭や騒音の原因になる発生原因はないか？
　　・近くに送電線、ゴミ集積所、線路、高速道路はないか？


　　〇供給処理施設
　　
　　・電気、水道、下水、ガスなどの整備状況はどうか？


　　〇都市計画道路、その他の整備計画　

　　・都市計画道路予定地などは、建築制限がかかります。
　　・区画整理事業地内などは、すぐに建物が建てられない場合があります。　


　　〇土壌汚染　

　　・工場跡地ではないか？製品の製造などで使用していた薬品など土に
　　　染み込んではないか？
　　　このような場合、土の入れ替えなどで莫大な費用がかかります。


　　〇交通接近条件　

　　・最寄り駅、バス停との距離や実際に歩く道筋、所要時間は？
　　・都心までの交通手段は？（所要時間、運行本数、始発最終の時刻）
　　・生活利便施設　（商店・コンビニ・学校・病院・郵便局等）　


　　〇環境条件　
　　
　　・日照・眺望の良否、他から覗かれる心配や遮るものはないか？
　　・周辺地域の利用状況はどうか？（アパート・工場等）