仕事現場での1コマです。
先日、古家の査定に行ってきたのですが、物騒なものを見つけてしまいました。
所有者は、遠方に住んでいて、相続で不動産を遺産相続してから、
何年も空き家状態にしていたそうです。
家の中は、相続時の状態で、家の中のモノはそのまま放置されていました。
建物は築40年以上が経過していて、建売仕様の造りなので、売却するとすれば
解体して更地渡しのパターンになるかな~と思いながら、査定を行っていた矢先に、
なにか日常では、見慣れないものが置いてありました。現場から所有者に電話して
これは、何ですか?と聞いてみたのですが、現所有者(相続人)の方はご存知ない
ようでした。
結局、物がモノなので、解体時に処分しなければいけないのですが、
通常のようにゴミステーションに出せばいいというシロモノではなさそうです。
結局、売主(所有者)さんと再連絡を取り、警察に相談することにしました。
モノはライフル銃です。
警察が現場に来てからが大変で、売主さんは、現場に遠方より出頭(ほぼ強制)、
私は、現場から離れてはいけないと軟禁状態です。
被相続人だった方(所有者の旦那さん)は生前、頻繁に海外に渡航していた
らしいく、電話での段階で、ライフルはカラシニコフではないのか?との
話も出て、警察も大騒ぎです。
私は、銃関係はまったくのド素人です。
ただ、カラシニコフぐらいは、戦争映画で見たことがありましたが、
どう見ても、カラシニコフではないと思いました。
電話の上での売主さんと警察の話なので、現場で現物をみれば、はっきり
するだろう。
その後、警察が何人も現場で調査や聞き込みをし、ほぼ、1日以上は
現場から動けない状況でした。
現場には、通常の警察官の他に鑑識の方や〇暴関係の職員さんもこられて、
所有者の被相続人である、ご主人はどんな人で仕事は?付き合関係は?
・・・同時に法律(銃刀法)上の免許は?などと県警本部と連絡を取り合いながら
何時間にもわたり、事情聴取が行われました。
近所の方は何があったのか?と心配で、通行中の方も野次馬さん状態です。
みんな間に入って事情聴取されている私を見て
「あの人、何かやったの?」
などと声がヒソヒソと遠くから聞こえてくる始末でした。
ちなみに鑑識課の調査では、ライフルには、製造番号も確認できず、本物ではないとのことでした。
モデルガンでもない。売主さんの旦那さんが趣味で作った模型だったようです。
結局、チャンチャンで無事解放と終わり、1日中現場から拘束状態になってしまったのですが、
こういうものが出てしまうと避けられない状況に置かされてしまいます。
知らずにゴミステーションにも捨てていたらもっと大変な状況に追い込まれていたようです。
売主(所有者)さんもお疲れさまでした。でも解決しましたね。
良かった。
作業現場の1コマでした。
ちなみにカラシニコフの本物は下記のようです。(やっぱ、迫力が違う感じです。)
*カラシニコフ AK-47
ソ連製の世界のベストセラーの銃で、海外の内戦では必需品の銃