不動産業者の日常業務の1コマ(境界協定ー事前準備)
今日は、弊社の活動状況の1コマをご紹介させていただきます。
弊社で売主さんから売却依頼をいただいた折に、販売を開始するわけなのですが、
買主さんが決まった時にお引渡しをスムーズに行えるように、それぞれの物件ごとに下準備をします。
その1つに境界の問題があります。

境界確認も取引に合わせて、いろいろな状況が想定されます。
ここでは細かいことは端折りますが、要は、売主さんへのヒアリングと同時に
物件に接触している隣接の地主さんを廻ります。
そうしておくと、契約したあとに、専門家(土地家屋調査士)にバトンタッチした際に
トラブルも少なく、無難に同意書がいただける場合が多いです。
少し、広い土地で分筆が必要な場合は、要(かなめ)となります。
そんなわけで、先日、ある物件の隣接の所有者を廻ったわけです。
隣接者が6人おりますが、暇をみては、近間から先行して廻りはじめます。
この物件の隣接者の中では、一番遠いのかな、天気の良い日でした。
クルマのナビで住所を入力すると、到着まで1時間40分としゃべっていました。
一応、連絡してから行きたいのですが、この段階では、電話帳に掲載されていない方はまったくわからないわけです。
どんな人なのかな~?(たまにモンスター地主さんのような方も含まれます。)

とにかく、出発して、隣の市町村に到着、ここからさらに1時間20分。
どんどん市街地から離れていきます。
だんだん、山の方へ向かっていくけど、い~い天気だし、気温もポカポカで、なんだか、仕事で来てるの忘れそうだな~。
川もどんどんきれいになっていくよう、サワガニいるのかな~?
あっ、土産屋さんだ、チタケ、山菜、アユ、イワナ、・・・
寄り道しちゃおうかな~、やっぱり、まずいな~、夕方から事務処理のハードワークあるし。
ほんで、通過決定。
しばらく、沢沿いをまっすぐ行くと、空家があるな~
ここいらの人たちは、どこで日用品買うのかな~?
なんか、住んでいるいる人がお亡くなりになり、都会に就職している息子さんが相続したけど、そのまま放置…
ず~と行くと、向こうにも空家だ!
もし、所有者に、このへん「売ってくれねえべか?」な~んて言われたら、どう答えたらいいべかな~
だいぶ山の奥の方にきちゃったな~。
クルマのナビゲーション、だいじょうかな~?
あれ、土砂工事?やばいのかな~、つい最近、何かあったようだな~。

あれっ!道が?ナビが消えた?・・・・・・・・・
もちろん、弊社だけではありませんが、
大方の不動産業者は上記のような経過をだどって、買主の皆様に安心・安全な不動産をお引渡しする活動を続けています。
けして、契約時に見る、重要事項説明書や契約書、あるいは、コンサル依頼の報告書には、一文字も記載されない部分です。
どうかご理解ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
エステート丙(ひのえ)since 2014
