相続した不動産、どうする? 連載企画全11話 【第9話】
【高く売るにはコツがある】相続不動産の価値を最大化する5つの準備とは?|後悔しないための売却術
【まず不動産の価値を知る】
「親の家を相続したけど、売るなら少しでも高く売りたい」
「空き家を安く買い叩かれたくない」
そう思うのは当然です。
でも実は、不動産の“価値”は、売る前の準備で大きく変わるのをご存じでしょうか?
今回は、相続不動産の売却で後悔しないために、
**「価値を最大化する5つの準備」**をご紹介します。
◆ ① 境界をはっきりさせておく
土地の売却では、境界が不明確=買い手の不安材料になります。
測量図がない、隣地との境が曖昧な場合、トラブルになりやすく、価格交渉の材料にもされます。
【対策】
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境界杭の有無を確認
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境界確認書や測量図がなければ「境界確定測量」を検討
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費用は数十万円前後だが、高く売れる可能性が上がる
◆ ② 建物の状態をチェック&最低限の清掃を
古家付きで売る場合でも、内外の印象は大切です。
ホコリまみれ、虫の死骸だらけ、物が散乱…では見学者に良い印象は与えられません。
【対策】
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室内の簡易清掃(業者依頼なら2万~5万円程度)
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雨漏り・傾き・シロアリなどの状態確認
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ゴミや不要物は処分しておく(残置物処理)
◆ ③ 必要書類を事前に揃えておく
売却直前で「書類が足りない」と慌てると、タイミングを逃すことも。
また、事前に用意できていると、“しっかり管理されている不動産”という安心感を与えられます。
【チェック書類】
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登記簿謄本・固定資産税納税通知書
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建築確認書・図面・境界確認書類など(あれば)
◆ ④ 「この物件、誰に売るか?」を考えておく
売却の成功は「誰に売るか(ターゲット)」で決まります。
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リフォームして住みたいファミリー?
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建て替えたい人?
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投資目的の人?
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古民家好き? 空き家再生団体?
【対策】
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物件の特徴に合ったターゲットを不動産会社と共有
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売却広告もターゲットに合わせてアレンジできる
◆ ⑤ 地元に強い不動産会社と組む
相続不動産の売却では、「ネット掲載だけ」では売れにくい物件も多数あります。
特に地方の空き家などは、地元ネットワーク・自治体情報・地域特性を熟知した業者選びが重要です。
【チェックポイント】
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過去の成約実績
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空き家や古家売却の経験
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相続不動産の相談に慣れているか
【まとめ】
相続不動産の売却は、思いつきで始めると「安く手放す」「トラブルになる」という結果になりがちです。
でも、少しの準備と工夫で、
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高く売れる
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早く売れる
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安心して引き渡せる
という結果につながります。
**“資産として価値を最大化する”**ために、
売却前の5つの準備、ぜひ実践してみてください。
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🛑【次回予告】
次回は、「親が残してくれた家を賃貸にできる?|売却しない“活かす相続”の選択肢」をお届けします。
売らずに“残す”という選択肢を検討する方のための内容です。