相続した不動産、どうする? 連載企画全11話 【第6話】
【実家を売るには?】相続した不動産を売却する手順と必要書類|初心者でもわかる完全ガイド
【準備と手順】
「親の家を相続したけど、どうやって売ればいいのかわからない」
「売却したいけど、名義変更や税金が気になる…」
相続した不動産の売却には、通常の売却よりも必要な準備や手続きが多いため、
初めての方にとっては戸惑うことがたくさんあります。
今回は、相続不動産を売却するための基本的な流れと必要書類をわかりやすく解説します。
◆ ステップ①:まずは名義を確認する(相続登記)
不動産の売却は、登記上の名義人=所有者本人しかできません。
そのため、相続した不動産を売るには、まず**「相続登記(名義変更)」**を済ませる必要があります。
【必要なもの】
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被相続人の戸籍一式(出生から死亡まで)
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相続人の戸籍謄本・住民票
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固定資産評価証明書
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遺言書 or 遺産分割協議書
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登記申請書類一式(司法書士が代行することが多い)
◆ ステップ②:不動産会社に査定を依頼する
名義変更が済んだら、次は**売却に向けた「価格査定」**です。
複数の業者に見てもらうことで、相場や売却方針が明確になります。
【査定のポイント】
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建物の築年数・劣化状況
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土地の面積・接道状況
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境界確定の有無
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権利関係(共有・借地・地役権など)
◆ ステップ③:売却活動と買主の決定
媒介契約を結んだ不動産会社が、
インターネット・チラシ・現地看板などで購入希望者を募ります。
内見・交渉を経て、買主が決まったら**「売買契約」**へ進みます。
【この段階で用意する書類】
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登記識別情報(昔の権利証)
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固定資産税納税通知書
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建築確認書・図面・境界図(あれば)
◆ ステップ④:売買契約と決済・引き渡し
契約時に重要事項説明が行われ、
買主と売主双方が合意すれば、正式な契約書に署名・押印します。
引き渡し(決済)時には、司法書士が立ち会って所有権移転登記が行われ、
買主から代金を受け取って完了です。
◆ 売却後に必要な手続き|確定申告と税金
相続した不動産の売却には、譲渡所得税がかかる場合があります。
ただし、相続から3年以内であれば**「取得費加算の特例」**が使える可能性もあります。
【確定申告が必要なケース】
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売却によって利益が出た場合
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譲渡費用の計上(解体費、仲介手数料など)がある場合
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特例(3,000万円控除など)を受ける場合
税理士への相談も検討しましょう。
◆ よくある相談と注意点
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遺産分割がまとまっていない
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名義が共有になっている
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空き家が老朽化していて売れない
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建物が未登記
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隣地との境界が不明
こうした場合も、事前に専門家に相談すれば解決可能です。
◆ 当社でできるサポート
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相続登記のサポート(司法書士連携)
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境界・測量・名義状況の調査
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売却査定から契約・引き渡しまでワンストップ対応
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税理士・解体業者・リフォーム業者の紹介も可能です
「まずは今の状況を確認したい」という段階でも、お気軽にご相談ください。
【まとめ】
相続した不動産を売却するには、
普通の売却とは違う“相続特有の手続き”がたくさんあります。
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名義変更が必要
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必要書類が多い
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税金の知識も必要
だからこそ、一人で悩まず、早めに信頼できる専門家に相談することが大切です。
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🛑【次回予告】
次回は、「親名義のまま放置していた家、売れるの?|未登記・登記漏れの注意点」をお届けします。
知らずに放置すると売却できなくなる、見落としがちな実例をご紹介します。