【相続した空き家を放置すると?】知らないと怖い管理不全・相続放棄のリスクと対策

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2024年09月28日

【相続した空き家を放置すると?】知らないと怖い管理不全・相続放棄のリスクと対策

相続した不動産、どうする? 連載企画全11話 【第5話】

【相続した空き家を放置すると?】知らないと怖い管理不全・相続放棄のリスクと対策


【空き家放置で起こる問題点】

「親の家が空き家になってしまった…」
「相続するつもりはないから、そのままにしている…」

そんなご相談がここ数年で急増しています。
でも実は、「放置された空き家」は思わぬリスクをはらんでいるのです。

今回は、空き家を放置したときに起こり得る問題と、今できる対策についてお伝えします。


◆ 相続放棄=“空き家と無関係”ではない!?

「相続放棄すれば、その不動産にはもう関係ないですよね?」
実はこの認識、半分正しくて、半分間違いです。

相続放棄をしても、正式に“次の相続人”が登記・管理をしない限り、
**誰も責任を持たない“宙に浮いた不動産”**になります。

この状態では:

  • 所有者不明のまま放置

  • 管理義務があいまい

  • 近隣住民に迷惑をかける

といった問題が表面化しやすくなります。


◆ 空き家の放置で起こるトラブルとは?

  1. 建物の老朽化・倒壊リスク
     → 強風や地震で一部が落下し、第三者に被害が出る可能性も

  2. 雑草・ゴミによる景観悪化や害虫発生
     → 近隣住民からの苦情や自治体からの指導が入ることも

  3. 不法侵入や火災の危険性
     → 誰も住んでいないことを狙った不審者の侵入や放火の事例も…

  4. 固定資産税だけが毎年かかる
     → 利用もできず、費用だけが積み重なる状態に


◆ 自治体から「特定空家」に指定されると…

空き家対策特別措置法により、
状態の悪い空き家は自治体から「特定空家等」に指定されることがあります。

これに指定されると:

  • 改修や撤去の「勧告・命令」が出される

  • 固定資産税の優遇(住宅用地の特例)が解除される

  • 行政代執行で強制撤去、その費用を請求されることも

つまり、相続放棄しても“責任ゼロ”にはならない可能性があるのです。


◆ 空き家を放置しないために、今できる対策

  • 相続人全員で方針を決める(売る・貸す・活用する)

  • 管理をプロに任せて、近隣迷惑を防ぐ

  • 将来売却のために、登記や名義整理をしておく

  • 必要に応じて、空き家バンクや自治体制度を活用する

「売れる状態にしておく」「誰が管理責任を持つかを明確にする」だけでも、
大きなトラブルは防げます。


◆ 当社でできるサポート

  • 空き家の現地確認と状態調査

  • 名義の確認・相続登記のサポート

  • 売却・活用のためのご提案

  • 空き家バンクや公的制度の活用アドバイス

  • 士業との連携で法的な整理も対応可能

「まだ使う予定がないけど、気になっている」という段階でも大丈夫です。


【まとめ】

空き家は、持っているだけでは資産にはなりません。
むしろ、管理や税金の面で“負担”になるリスクの方が大きいのです。

特に「相続放棄すれば安心」と思い込んでいる方は要注意。
実際には「次に管理すべき人」がいない限り、問題は宙ぶらりんのまま残ります。

家族の将来のために、
空き家を“負動産”にしないための一歩を、今踏み出してみませんか?


📩 空き家の管理・調査・売却サポート、初回無料で受付中です!


🛑【次回予告】
次回は、「相続した不動産を売却するには?|必要書類と流れを解説」
いざ売ろうと思ったとき、何が必要で、どんな手続きが必要なのかを詳しくご紹介します。 
 
 
  

                  エステート丙(ひのえ)since 2014 

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